PentiumIIIの概要説明
PentiumIIIはPentiumIIの後継プロセッサとして発売されました。PentiumIIIには２つのコアがあり、一方（Katmai)は追加命令SSEを付けたほかはPentiumIIからの大きな変更点はなし、一方（Coppermine)は製造プロセスが変わってL2スペックが変わっています。これ以後、intelの主力はPentiumIIIにシフトし、PentiumIIは旧サーバなどの用途として残ることになります。MATE-RではPentiumIIIは結局採用されませんでしたが(FSB100MHzモデルが存在しないため）、機種によってはオーバークロックならぬアンダークロックで動作させることが可能です。
SSEは対応ソフトで使うことでその力を発揮します。3DBenchMark系や3Dゲームなどが主に対応していて、SSEなしよりも高いパフォーマンスを発揮するようになっています。
ところで、PentiumIIIのクロックには「E」や「B」がついていることがあります。「E」はコアがCoppermineであることを示し（同クロックにKatmaiコアのものがあるため）、「B」はFSBクロックが133MHz対応版であることを示し、これもFSB100MHz対応版の同クロック製品と区別する為につけられます。例えば600Bなら133MHz×4.5で動作するPentiumIII600MHz、600EならコアがCoppermineであるPentiumIII600であることを示します。
製造プロセスが0.13μに縮小されたTualatinは電圧の扱いが従来と変わっており（AGTL周り）、MATE-Rでは今のところ使えません。使用するには、815EP/815E（B-Step・intel）、SiS635T（SiS）、AladdinPro5T（ALi）、ApolloPro266T（VIA）、ServerSetIII-T（Serverworks）、Copperhead（Micron）といったTualatin対応のチップセットが搭載されたマザーボードを利用する必要があります。なお、サーバ向けのPentiumIII-SがDual対応でL2が512KB、そうでないTualatinはDual非対応でL2は256KBになっています。
| クロック | 450/500/500E/533B/533EB/550/550E/600/600E/600B/600EB/ 633/650/667/700/733/750/800/800EB/850/866/933/1.0/1.0B/1.1/ 1.13（Coppermine/PentiumIII-S）/1.13A/1.20/1.26 |
| FSBクロック | 100MHｚ/133MHｚ |
| コア | Katmai(CPUID：6-7-ｘ）/Copperemine(CPUID：6-8-ｘ）/Tualatin(CPUID:6-B-x) |
| L2 | CPUコア外付属、ハーフスピード動作・WriteBack(Katmai） CPUコア統合、フルスピード動作・WriteBack(Coppermine、Tualatin) |
| L2容量 | 512KB(Katmai)/256KB(Coppermine)、256/512KB(Tualatin） |
| 形状 | Slot1(SECC2)/Flexible370(FC-PGA・Coppermine)/FCPGA2（Tualatin） |
| コア電圧 | 2.0V/2.05V(Katmai)、1.65/1.7/1.75/1.8V(Coppermine)、1.45（L2=512KB）/1.475V（L2=256KB）(Tualatin) |
| 倍率 | 固定 |
| マルチプロセッサ | 可（SECC2・後期FC-PGA・PentiumIII-S)/不可（前期FC-PGA） |
クロック別消費電力/電流/CPUコア（数値は小数点第二位以下四捨五入）
Ka＝Katmaiコア、無記名はCoppermineコア（CPUID＝6-8-6として各値を計算しています）、T＝Tualatinコア
| 450MHz(Ka) | 29.0W/14.5A |
| 500MHz(Ka) | 32.2W/16.1A |
| 500EMHz | 16.0W/10.0A(FC-PGA・6-8-3) |
| 533BMHz(Ka) | 32.6W/16.3A |
| 533EBMHz | 18.0W/10.6A |
| 550MHz(Ka) | 34.0W/17.0A |
| 550EMHz | 18.7W/11.0A |
| 600MHz(Ka) | 36.5W/17.8A |
| 600BMHz(Ka) | 36.5W/17.8A |
| 600EMHz | 22.1W/13.0A |
| 600EBMHz | 22.1W/13.0A |
| 650MHz | 22.1W/13.0A |
| 667MHz | 22.6W/13.3A |
| 700MHz | 23.8W/14.0A |
| 733MHz | 24.8W/14.6A |
| 750MHz | 25.5W/15.0A |
| 800MHz | 27.2W/16.0A |
| 800EBMHz | 27.2W/16.0A |
| 850MHz | 27.5W/16.2A |
| 866MHz | 27.7W/16.3A |
| 933MHz | 30.1W/17.7A |
| 1.0GHz | 33.0W/19.4A |
| 1.0BGHz | 33.0W/19.4A |
| 1.1GHz(6-8-A) | 39.6W/22.6A |
| 1.13GHz（Coppermine） | 41.4W/23.0A |
| 1.13GHz（T） | 28.1W/19.4A |
| 1.13AGHz（T） | 29.6W/20.1A |
| 1.20GHｚ（T) | 30.4W/20.6A |
| 1.26GHｚ（T) | 29.7W/20.5A |
last modified on 10th,September,2001.
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